普段、何気なく見ている信号機。
よくよく考えてみると、縦型と横型があることに気づきます。
地域によっては、縦型が多かったり、逆に横型がほとんどだったり。
信号に縦と横があるのはなぜなのか?信号機の謎と、その秘密をまとめてみました。
信号に縦と横があるのはなぜ?
じつは、外国の信号機はほとんどが縦型。
日本以外だと中国、韓国などで横型の信号機が見られます。
なぜ日本の信号機に横型が多いのか?
というと、街路樹や看板などの障害物によって信号が見えにくくなるのを防ぐため。
青・黄・赤の3色の中でとくに大事といえるのが赤信号。
横型の信号機だと一番右側に位置します。
右側に赤信号があれば、街路樹や看板などに邪魔されることが少なく、見えやすいですね。
横型の信号機がはじめて設置されたのは、1930年(昭和5年)12月、京都の八坂神社前と四条河原町の交差点。
京都といえば景観にきびしいイメージですが、初めての横型信号機がうまれた場所でもあったとは!
驚きです。
日本初の信号機はアメリカの縦型の信号機を輸入したものでしたが、この京都の横型信号機が全国にひろがり、日本のスタンダードとなったのでした。
北海道の信号機が縦型な理由は?
北海道の信号機が縦型なのは、雪国だから。
横型の信号機に雪が積もると、雪の重みによって故障してしまう可能性があります。
縦型の信号機であれば雪が積もりにくいので、北海道をはじめとした雪国では縦型が多く見られます。
青森県や秋田県、新潟県などの雪が多く降る地域では、縦型の信号機が多く採用されているところがあります。
あれ?
とはいえ、石川県の金沢市を旅行した時は横型の信号が多かった記憶が。
石川もそれなりに雪が降るはずだけど…。
金沢の信号機に横型が多いのはなぜ?
石川県は北陸ではありますが、積雪量が富山県や福井県に比べると少ないために横型が多く設置されています。
冬の石川といえば雪をかぶった兼六園の映像が思い浮かびますが、意外と降らないんですね、雪。
同じ石川県でも、白山等の山間部の積雪が多くなる地域では縦型が多く設置されています。
信号に縦と横があるのはなぜ?さいごに
日本の信号機に横型がおおいのは、外国から輸入したものを独自の形に変えた結果だった!
ということで、一部の地域で観られる縦型がむしろ世界のスタンダードだったんですね。
旅行のときに、景色と一緒に信号機チェックをしてみても楽しいかもしれません。