わけあって屋外でしか犬を飼うことができない場合、
夏の熱中症対策はどうすればいいのでしょうか。
全犬種に共通の基本的な熱中症対策をはじめ、
お散歩のときの注意点や便利グッズなどをまとめました。
犬の熱中症対策~屋外で飼っている場合の注意点
まずは、日陰を作ってあげることが重要です。
炎天下では、飲み水もすぐカラカラに無くなってしまいますし、
どんなひんやりグッズを使っても意味が無くなってしまいます。
おおきなケージや犬小屋を風通りのよいところに設置し、
犬自身が涼しい場所を探して、自由に動ける環境が望ましいです。
縁側などの涼しい場所に穴を掘って、
自分で涼しい場所を確保するワンちゃんもいます。
それが無理であれば、「すだれ」や「よしず」で日陰を作ってあげましょう。
ゴーヤやアサガオなどで「緑のカーテン(グリーンカーテン)」を作ってあげてもいいですね。
すだれよりも1.5倍は涼しいと言われています。
種から育てるのならば5月、
苗からなら6月中旬ころから準備をすればOKです。
日陰が確保できたら、そこに愛犬がくつろげるスペースを作ってあげましょう。
レンガやペット用のクールマット、ウェットタイルなどを敷いてあげるといいですが、
せっかく買っても乗ってくれない、ということがあります。
御影石・大理石マットなら、比較的のってくれるワンちゃんが多いようです。
ペット用のもありますが、一般的な石材としても売っています。
普段、どんな場所が好きかをチェックしてから買うといいでしょう。
また、毛を短くできる犬種なら、サマーカットにして
少しでも暑さを軽減してあげるようにしましょう。
ただし、あまりにも短くしすぎると
紫外線の影響を受けやすくなったり、ケガをしやすくなったりと
デメリットも出てくるので注意が必要です。
愛犬の熱中症対策 散歩中に気をつけることは?
散歩は日差しが強い日中はせずに、
朝は出来るだけ早く涼しいうちに、夕方は涼しくなってから行くようにしましょう。
夕方は、日が沈んできて涼しくなったと感じても
アスファルトに熱が残っていることがよくあります。
小型犬は特に、地面からの熱を受けやすいので気を使ってあげましょう。
散歩中でも水分補給ができるように、水を持っていきましょう。
短時間の散歩でも、暑さで息を荒くしているのであれば飲ませてあげます。
ほかにも、以下のような方法がありますが、
普段より早起きしてでも涼しい時間帯に
お散歩に連れて行って上がるのが1番です。
- 散歩前・散歩途中に霧吹きで水をかけてあげる
- 保冷剤をはさんだバンダナを首に巻く
- ひんやりする服を着せてあげる
犬の熱中症対策 飲み物で気をつけたいことは?
のどが渇いたら、いつでも清潔な水が飲めるようにしてあげましょう。
基本的に硬水でなければ普通の水道水で大丈夫ですが、
夏の暑さが心配ならば犬用のスポーツドリンクを用意するのもいいでしょう。
人間用のスポーツドリンクは犬にとっては塩分・糖分が多すぎるのでNGです。
犬用のものも、日常的に飲ませるのは控え、
あくまでも補助として利用することをおすすめします。
まとめ
犬は全身を毛で覆われているので、人間よりも暑さに敏感。
人間がちょっと暑いな、と感じるくらいでも、犬は「かなり暑い!」と感じています。
暑くなってくると食欲が落ちてくるワンちゃんも。
大切な家族の一員ですから、体調管理はしっかりとしてあげたいですね。