何度まで下がったら解熱?咳がひどいけど大丈夫?
インフルエンザが完治したかどうかは、どうやって判断すればよいのでしょうか。
判断の目安をお伝えします。
インフルエンザ完治までの期間は?
タミフルやイナビル、リレンザなどの抗インフルエンザ薬を服用して熱が下がっても、インフルエンザが治ったとは言えません。
2012年4月1日に改正された学校保健安全法施行規則第十九条では、インフルエンザを発症した場合、インフルエンザによる学校の出席停止期間を発症した後5日間を経過し、かつ、解熱した後2日(乳児にあたっては3日)を経過するまでとしています。
大人でも、発症後5日間、かつ、解熱して2日経ったら「治った」と判断してよいですが、熱が下がってもう安心!と思った数日後に再び熱が出る「二峰性発熱」が発生することもあるので、注意が必要です。
二峰性発熱はインフルエンザA型とB型で比べると、B型に多く見られます。
熱が下がったからといって薬の服用をやめずに、処方された分はしっかりと服用しましょう。
二峰性発熱は通常、1~2日程で解熱します。長引くようであれば、再度病院を受診しましょう。
インフルエンザの解熱の判断は?
解熱とは、「平熱に戻ること」を指します。
平熱が37度台前半の人は、37度でも解熱したといえます。
平熱が36度台の人が37度前半の場合は、まだ微熱があると判断します。
大人は特に、37度前半になればもう大丈夫!と会社に行こうとしがちですが、無理は禁物です。
どうしても早く会社に復帰したい場合は、いちど病院で診てもらい、お医者さんに出勤可能かどうかを判断してもらってからにしましょう。
インフルエンザ解熱後の咳の感染力は?
平熱に戻って3日、4日経っても、咳が止まらないことがあります。
インフルエンザが治っていたとしても、咳をしていると周囲の目が痛いですし、インフルエンザ以外の風邪菌・ウイルスをうつしてしまうことも考えられます。
また、インフルエンザが治った直後は、鼻やのどの粘膜が荒れていたり、体が弱っていたりして、他の細菌やウイルスに対して抵抗力が落ちている状態です。
微熱が続く・咳がなかなか治らない(もしくは悪化)など体調の改善がみられない場合は、インフルエンザとは別の菌やウイルスに感染している可能性がありますので、再度病院を受診しましょう。
体調がもとに戻るまで休養しているのが一番ですが、それが難しい場合はしっかりとマスクをして、無理をしないように気を付けましょう。
まとめ
なかなか体調が回復しない場合は、インフルエンザとは別の菌やウイルスに感染していることも考えられます。
素人判断は危険です。放置せずに、面倒に感じても病院へ行ってお医者さんに診てもらいましょう。
無理をすると風邪をこじらせて、何週間も不調なまま過ごすことになります。
会社を何日も休むわけには・・・と焦るかもしれませんが、周りにうつさないためにも、まずは体を回復させることを第一に考えましょう。