寅と申の年に行われる御柱祭(おんばしらさい)。テレビなどのメディアの影響で、丸太の上に人が乗ったまま急な坂を落ちる「木落とし」が有名ですが、柱を落とすことよりも、諏訪大社の社殿の四隅に柱を建てることを目的としたお祭りです。
2016年(平成28年)の日程と、アクセス方法、2010年、2004年の過去の御柱祭を参考にした混雑予想をお伝えします。
御柱祭の日程は?
2016年の日程は、以下の通りです。
【上社御柱祭】
山出し「木落し」 4月2日(土)・3日(日)・4日(月)
里曳き「建御柱」 5月3日(火)・4日(水)・5日(木)
宝殿遷座祭 6月15日(水)
【下社御柱祭】
山出し「木落し」 4月8日(金)・9日(土)・10日(日)
里曳き「建御柱」 5月14日(土)・15日(日)・16日(月)
宝殿遷座祭 5月13日(金)
よほどのことがない限り、雨や雪が降っても中止されずに日程通り行われます。
それぞれの時間も決まっていますが、巨木を動かすのでなかなか予定時間どおりには進まないことが多いです。
過去には予定より数時間遅れたことがあります。ラジオや携帯サイトでお祭りの進行状況を把握できるので、当日は要チェックです。
4月のはじめでも雪が降る可能性もある(過去、2004年の御柱祭のときに降った例があります)ので、しっかりと防寒していきましょう。
ただ、観覧スペースには限りがあるため、手荷物はコンパクトにまとめるのがベストです。
天候が悪くても傘は差せないので、天気予報が雨(もしくは雪)の場合はレインコートを持参しましょう。
御柱祭へのアクセスは?
【車でのアクセス】 上社には諏訪ICから、下社には岡谷ICから、それぞれ約20分かかります。
木落とし・川越しが行われる日はとくに、駐車場から歩くのに時間がかかる上、周辺道路に規制がかかるので、観覧席までたどり着けない可能性もあります。ラジオや携帯サイトで駐車場情報をリアルタイムで知ることができるので、チェックしておきましょう。
観覧席付近には駐車場はありませんし、停められる台数には限りがあるため、公共交通機関を利用するのがおすすめです。
【電車でのアクセス】
上社は茅野駅、下社は下諏訪駅が最寄り駅です。
上社の木落しは駅のすぐ近くで行われるのですが、下社は山中で行われるので、駅から歩く必要があります。
下諏訪駅から10分ほど歩いた文化センター前までいくと、観覧車専用の無料送迎バスに乗ることができます。
それに乗れば、文化センター前から木落とし観覧席上まで40分でたどり着くことができます。
ちなみに、下諏訪駅から木落とし観覧席までは5.2キロメートルあり、歩くと約1時間20分かかります。
混雑していると当然、それ以上の時間がかかるので、時間にたっぷり余裕をもたせ歩きやすい靴で向かいましょう。
御柱祭の混雑予想は?
前回、2010年(平成22年)に開催されたときは、全日程合わせて約195万人の人出がありました。2016年は、それ以上の人出が予想されます。
下社はとくに、狭い一本道に大勢の人が押し寄せるので、木落とし坂までたどり着けずに見られない人が出るくらいです。
テレビなどメディアで有名なのは下社のほうで、今年もおそらく下社のほうが混雑が激しくなると予想されます。
2016年は当日券は発売されず、無料観覧席もありません。チケットを持っていないと観覧エリアには入場することが不可能です。
ただ、観覧席チケットを持っていても、あまりの混雑に観覧席まで辿り着けないことも考えられますので、時間にはじゅうぶんな余裕をもって行動したいですね。
遠くからでも見られるように、オペラグラスを持っていくと良いかもしれません。
御柱祭の基本情報まとめ
めったなことがない限り、日程通りに行われますが、予定されている時間とずれる可能性があることは頭に入れておきましょう。
御柱祭は、もともと観光客向けのお祭りではなく、地元の方々が神様のために行っている、歴史あるお祭りです。
それも、7年に1度(数えで7年、満6年)のお祭りですから、お祭り当日にかける想いも相当なものだと予想できます。
大勢の観光客を受け入れるように、地元の方や観光連盟が努力をしてくださってはいますが、くれぐれもマナーを守って、迫力あるお祭りを楽しみたいですね。
有料観覧席チケットは通常、公式ページから購入(応募多数の場合は抽選)することができますが、御柱祭の観覧チケットつきのプランがあるお宿もあります。
⇒楽天トラベルの御柱祭観覧チケットつきのプラン
すぐに満室になってしまうと思われますので、早めにチェックしておきましょう。